1冊目 本多静六著:私の財産告白⑤(終)
6/14 本多静六著:私の財産告白⑤
・人を使うものは人に使われる
人を使うと言うことは人を教え導くことに似ている。
教えられる側は教える側の本心など簡単に見抜いてしまうので、下心や目的ありきで何かしてもうまくいかない。
一方で、何も言わないうちに、進んで周りが何かやってくれたり、自分の周りに良い結果を自然と作り出す人というのも世の中にはいる。
ただ、これは容易なことではない。
そして、この難しさこそが、人を使うことの難しさなのだ。
その根本を為すものは、常に使う側、教える側の誠心誠意の問題であると思われる。
大学の寄宿舎を監督していたことがあったのだが、忙しくなったのでやめようかと考えていると妻に「あなたは若い人を監督しているつもりなのかもしれないが、私は若い人にあなたを監督してもらっているつもりなのだからやめないでほしい」と言われ、心当たりもあり辞めるのを思いとどまったということがあった。
人を使うものは人に使われる。人を監督するものは人に監督される。
ということをまさに表した出来事だったと思う。
対人関係の全ては誠心誠意が基本であることは言うまでもないが、そこには多少のテクニックも必要だ。
人の名前をきちんと覚え、相手の話を聞き、口やかましく言わずに見守ってくれる上司の方が部下も頑張ることは当然だ。
また、然るにしても自説を述べるにしても、言いたいことを言うだけでは相手にしてもらえない。
相手の話をきちんと聞き、相手に理があれば変に意地を張らずに受け入れる。
人の上に立つにはそう言うこと心に留めておくことが重要であると考える。
・平凡人の成功法
成功したいと志す人が、才能に溢れる天才でないのならば、成功するための方法はただ一つ「職業の道楽化」である。
あらゆる職業は、初めこそ苦しいものであるが一生懸命続けていれば必ず多少の面白みが生まれてくる。
一度それを感じてしまえば、その仕事は苦痛ではなく、負担でもない。
先回りして勉強するようになり、気づけば人より先んじたところに立っている。
どんなことでも良い。本当にどんなことでも良い。職業を道楽化するまで打ち込む。これが平凡人が成功する唯一の方法だ。
自惚れすぎなければ、自惚れたって良い。ただ、決して脇道に逸れてはいけない。
ひたむきに、いっときに一箇所に向けられた努力こそが大切なのだ。
「人生即努力、努力即幸福」
感想
この本って、私の財産告白ってタイトルをしているだけあって、私(筆者)の語り口調で書かれている。
また、自分の過去を振り返って、そういえばこんなことがあった。今思えばつまりは…みたいな部分が非常に多い。
要約するにあたって、そういう具体例を省いて抽象的にしながら書いてるわけだけど、そうしてみると書くことがなくなってしまう。
書いてあることは特別なことではないし、もしかして具体例の方に価値があるんじゃないか?
この人の凄いところは普通の努力を延々と続けたところにあるわけで…
と1冊分要約し終わってから思った。
まぁ仕方ない。
要約一冊目だし、これからその辺りもくみ取れるような上手い文章を書けるようになろう。
もっと色々勉強してもう一度この本を読もう。
ひとまず一冊目が終わった。
要約の本が流行ってるし、せっかくタイミングよく、こういうことを始めたんだから次はそれを読もうかな。
ただ新しい本読むにしても土日月と予定ガッツリ入ってるから、向こう3日は書けるかわからない。
2日分書いたりして追いつこう。