2冊目 西岡壱誠著:「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる東大作文②
6/19 西岡壱誠著:「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる東大作文
さて、今日から東大作文の具体的な内容に触れていくが、
まずはじめに「文章作成の鉄則」を1つ紹介する。
それは、
一番最初に「あとがき」を作る
と言うことだ。
理由は単純で、
最初に文章のゴールを決めてからでないと読者は読めず、作者も書けないからだ。
最後の結論が決まっているから文章が書けるし、読む側もそのことを頭に置いておけるので、主張が伝わりやすくなる。
「あとがき」を作る際には、次に説明する「主張作り」と「目的作り」に沿っていく。
「主張作り」
自分の主張を以下の4タイプから1つ選ぶ
①感情型…自分の感情を伝えたい時
使われやすい媒体…レビュー、感謝状、日記等
ex)「アベンジャーズ最高だった!感動した!」
「〇〇してくれて本当にありがとう!」 等
②共有型…出来事や状況を伝える時
使われやすい媒体…報告書、ノート、メモ等
ex)「〇〇により、こんなことが起きました」
「本ではこう書いてあった」 等
③要望型…何かをお願いしたり改善してほしい時
使われやすい媒体…プレゼン、要望書、POP等
ex)「〇〇な言動を改めてください」
「〇〇してください」 等
④警鐘型…多くの人がわかっていないことを伝える時
使われやすい媒体…ブログ、SNS、論文等
ex)「実は皆勘違いしているけど〇〇は…」
「〇〇すべきなのでないか…」 等
*要望型と混同しやすいので注意!
これらの型を意識することで、「最後の結論」と「自分の言いたいこと」を明確化する。
この時気をつけることは
「型は必ず1つに決める」と言うこと。
主張の型が複数混ざると、主観と客観が混ざって、支離滅裂な文になってしまうためだ。
「目的作り」
書き始める前に、読者にどうなってほしいか明確にすること
知ってほしいのか、行動してほしいのか
それによって書きかたが変わってくる
自分の「主張づくり」で選んだ型を確認し、
以下の図に沿ってその主張の「目的」と効果的に伝える「手段」を確認する。
「目的」 → 「手段」
【感情型】 理解 → 共感
【共有型】 理解 → 納得
【要望型】 変化 → 共感
【警鐘型】 変化 → 納得
それぞれの「目的」と「手段」は以下の通り
目的①:変化…相手の具体的な行動を促したい
目的②:理解…相手に知ってほしい
手段①:納得…相手に納得感を与える
手段②:共感…相手に共感してもらう
つまり
【感情型】 相手に「共感」してもらい、「理解」を促す
【共有型】 相手に「納得」してもらい、「理解」を促す
【要望型】 相手に「共感」してもらい、「変化」を促す
【警鐘型】 相手に「納得」してもらい、「変化」を促す
と言うこと。
これらを意識しながら書くことが
文章伝わりやすい文章作成の第一歩だ。