タチコマのお勉強用ブログ

社会人2年目。自分の勉強用のブログです。

1冊目 本多静六著:私の財産告白③

6/12 本多静六著:私の財産告白③

 

1-5. 投資の鉄則

 第5章は本多氏の元に、著書を読んだという青年が訪ねてくるところから始まる。
 青年は「努力して雪だるまの芯を作ったが、いざ金を増やそうとしてみればかえって減っていく、どうすれば良いのか。」と問いかける。
 それに対して本多氏は、根本的な心構え、「人一倍お金を手に入れるなら人一倍頑張らなければならない」ということを教えるが青年は納得しない。
 「どうか具体的に…」と言うので、改めて本多氏は青年にお金を増やすための具体的な手法を教えることにした。

 

 

2−1. 七転び八起き
 人生どうしても儲かる時と儲からぬ時がある。どんなに力のある人物でも時勢には勝てない。そう言う時はスッキリ忘れて、気分転換でもした方が良い。人生における七転び八起きは天が与えてくれた気分転換の機会である。これを上手に受け入れるかどうかが、その後成功するかどうかの分かれ目になる。

 

 

1-5. 投資の鉄則

 お金を増やすための具体的な方法に対して、本多氏は次のように述べ、かつそれに必要な注意を添えた。

 

  1. 「比較的」安全な状況を作り出すこと
  2. 資金で「資金」を引き出すこと
  3. 常に社会情勢を見ておくこと

 

・「比較的」安全な状況を作り出すこと

 投資の第一条件は安全であることある。しかし、絶対安全な投資なんてものは世の中に存在しない。であれば、事業を複数個組み合わせて投資を行い、比較的安全な状況を作るのが賢い行き方だ。

 頼るものが一つしかない状況では、万一の時に取り返しが効かないが、二つ目三つ目があれば、それらで補える可能性が出てくる。

 いくつかで失敗しても、全体でプラスになれば良い。

 また、流行りのものに安易に手を出さないことも大切だ。何がどうなるかさっぱりわからないからである。

 

・資金で「資金」を引き出すこと

 投資によってインカムゲインが生まれたら、次にすることは、それらを全額銀行に預けてしまうことだ。そして、その預金増加の信用を担保として銀行から新たな資金を引きだし、新たな投資を行う。無論、投資先の選別や監視は欠かせないがこれさえうまくいけば、どんどん資金は増えていく。

 

・常に社会情勢を見ておくこと

 言うのは簡単だが、実際に行うのは簡単ではない。人より多くの結果を出そうとするなら人より多くの努力をする必要がある。特に時代の動きを敏感に察知して、事業法規や税制、労働法に対して臨機応変な対応をすることは重要だ。

 社会は常に変化を繰り返している。今日通用したことが明日ダメになるかもしれないから、これを利用する努力を怠ってはならない。

 「好景気、楽観時代は思い切った勤倹貯蓄(金を重しにする)」「不景気、悲観時代には思い切った投資(ものを重しにする)」と言う鉄則を指針にすることを強く勧める。

 要するに利殖の基本は「モノと金」の適宜交代の繰り返しなのだ。(P97まで)

 

 

2−1. 七転び八起き

 一度何かに失敗した人は---あるいはある程度成功して、それに執着しようとする人は---悲観のあまり、あるいは警戒のあまりに被害妄想的な思考を持つことがある。

 物事に熱心なことは良いが、度が過ぎて執着になってしまえばかえって逆効果だ。

 だから、読者には、仕事が終わったら結果によらず、スッキリ忘れる(忘れる努力をする)ようにすることを勧める。
 ちょっとした失敗(成功)なんて大したことではない、本多氏の人生にも七転び八起きはあった。

 

 若い頃に本多氏は、東京の多摩川上流の保護のため、東京府の中で地位をもち、公共事業に協力したことがあった。

 それに伴って当時、その地域の一部を管理していた帝室(今の皇室)林野局の長官に事業の必要性を説き、譲り受けの了承を得た。しかし、終盤になって実際の値と台帳の値が異なっていることがわかり、取引規模の縮小を申し入れられる。

 その際に、一度決まったことを覆すとはどう言うことだ。と「正直に怒ったこと」が相手に響き、事業を当初の通りに成功させた。


 この通り、買い入れには成功を果たした。

 しかし、経営では苦労の連続だった。

 

 山林買い入れの後、水源林経営監督という役職を東京府から受け、造林経営の一環として製炭事業を行ったが、職人に逃げられたり、作った炭に難癖をつけられて取引を断られたり、支払いが行われなかったりとひどい状況に幾度も直面した。

 やっと落ち着いたかと思えば、運営母体が変わることになり、運営上仕方なく生まれていた(経営が安定して解消の目処が立っていた)会計規則違反の赤字を即時処理することになり、身銭を切って補填を行なった。

 

 総じて世の中、全部がうまくいくなんてことはない。

 ちょっとしたことで大成功もありえるし、結果的に大きな損失をすることもあり得る。大切なのは次に生かすことだ。
 失敗は社会大学で学ぶべき必須科目であり、これがないと卒業(成功)はない。失敗は恥じることではなく失敗を生かすかどうかは、その人の試金石であって喜ぶべきことだ。

 どんな天才の人生にも山と谷はある。若く未熟なものたちが一度や二度の「谷」で挫折していてはおしまいである。

 駆け出しの我々の成功も失敗も、全体から見れば入門編にすぎないのだから。

(P120まで)

感想 

・投資の鉄則について
 結局、どの時代も言っていることは大して変わっていないんだなぁと思った。

 リスクヘッジして、銀行からお金を引っ張って資金を増やす。あとはアンテナ張って常に準備、努力を怠らない。

 

・七転び八起きについて?

 3日目にして要約って難しいなぁと感じた。

「口で説明して」と言われればまだなんとかなる気もするが、「文章に起こす」となると難しい。自分で書いた要約文なのに、昨日の文とか意味不明。勢いで書いてる感がすごい。昨日までと今日で書き方まるで違うし、なんかもうグダグダ感がすごい。

 自分の文章整理力の低さに今更気づいたの?って気持ちになっている。正直つらいけど、せっかく始めたんだしとりあえず低レベルでも良いから続けてみようと思う。

 ちょうど本文でも物事の成功失敗にあんまりくよくよするなみたいなことを言っているし、どうせ誰も読んでないし、私の名前も顔もわからないんだからいいや。

 続けてればきっと少しは変わってくる…はず。